Hさんのお住まい リフォーム記録

 ■工事完了と引っ越し

 

 12月半ばに竣工、引っ越しも済ませた我が家ですが、外構を含め、全て完成とはいかず工務店の職人さんが出入りする日々が続きました。生活していく中で細かな点をその都度相談しながら残りの工事を進められたのはある意味良かったと思っています。1Fは全面的にやり直しましたし、家電などもほとんど入れ替えたので、新築同様の新しい家に生まれ変わりました。リフォーム前より窓を減らしたので部屋の中が暗くなるのではないかと少し心配していましたが、リビングとダイニングの仕切りを無くしたことで明るさも充分に確保でき、太陽の恩恵を受けることができています。


 

■床暖房と断熱材の威力はすごい!

 

 今年の冬は例年より寒かったようですが、今回のリフォームで設置した床暖房と断熱材のおかげでとても快適に過ごすことができました。1Fのほぼ全面に敷いた床暖房で暖められた杉板のフローリングからはほのかに新しい木の香りがし、また素足でもいられるほど暖かい杉の足触りも素晴らしいものがあります。断熱もよく効いているからか、よほど冷え込んだ日を除いては、起床30分前に床暖房が付くようにタイマーをセットしておき、それから3時間程で切っても夕方まで十分温かさが保たれるほどでした。心配していた光熱費も思ったより抑えられて、床暖房と断熱材の威力を充分に感じることができました。寝室のある2Fも、リフォーム前はオイルヒーターを付けていないと寒さで目が覚めるほどでしたが、就寝前の30分程度エアコンで暖めておくだけで朝までぐっすり眠ることができました。


 

■植栽について

 

 リフォーム前は家の周りを囲っていた塀を取り払い、南側に小規模な庭を確保できました。植栽も久米さんよりご紹介いただいた植木屋さんにお願いしました。久米さんのアドバイスを参考にしながら、こちらの希望も取り入れてもらいました。3月末ぐらいから次々に花をつけ、今は緑も増え、ユスラウメも赤く色づいてきています。まだ少し手を加えたいところも残ってはいますが、これからの草木の成長が楽しみです。


 

■最後に

 

 竣工から約半年が経過し、新しい家での生活にもなじんできた感じです。構想から約2年、少し時間がかかったことと、いろいろとこだわって選択していくうちに予算的には当初の予定よりはやや(かなり?)オーバーしてしまいましたが、家族全員が快適に過ごすことができており、大満足のリフォームとなりました。子供たちも自分たちの部屋が新しくできて、友達を読んだり、部屋を飾ったりと楽しんでいます。

 わがままでこだわりいっぱいの手のかかるクライアントにもかかわらず、久米さんには大変お世話になりました。工事を通じて工務店さんとの関係も深まり、何かあったらすぐに対応してもらえる安心感もあります。リフォームは完成しましたが、この新しい我が家での生活は始まったばかり、楽しむのはこれからですね。本当にありがとうございました。



(終了)

久米からひと言…

 

 Hさん 最後の家つくり記録を有難うございました。年末で日本を離れてしまって、その後の様子がわからずにおりましたが、この記録をいただいて、快適にすごしていただいているのがわかり、安心しました。細部に至らないところがあり、お引っ越しの際にはご迷惑をおかけしたと反省しておりますが、お家を気に入っていただいたようで、本当に良かったです。植栽も落ち着いてこられたようで、撮影を楽しみにしています。こちらこそ、長い間ご辛抱いただいておつきあいいただき、有難うございました。そう遠くないうちに、お家に遊びに行かせていただける日がくるのを楽しみにしています!

- GekkanNZ 誌 2018年7月号より
  「建築探訪」連載中です。

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- 一般社団法人海外建設協会(OCAJI)

  会報誌 海外生活だより に寄稿させ

  ていただきました。

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