Sさんのお住まいリフォーム記録

Sさんのお嬢様からも後日ご感想をいただきました。

 

 私は自分の家があまり好きではありませんでした。

 「広いね」とは言われても、「素敵」とか「おしゃれ」などとは一度もいわれたことが無かったからです。お友達の家がとてもうらやましくて、もう少し何とかならないのかと思いながら暮らしていました。

 冬は暖房の効いた部屋から移動するときは、覚悟を決めて出て行かないといけないくらい、寒かったです。それに何故か旧リビングから、それぞれの部屋がとても離れて感じていたので、「勉強しなさい」と言われると寂しく感じていました。 だから、勉強ができなかったのです(笑…)。

 でも久米さんにリフォームしていただいてから、自分の家が大好きになりました。

 明るくなったキッチンとリビングからの眺めは最高ですし、あまりの景色の違いに引越しをしたような気分でした。

 今まではバルコニーのてすり(コンクリート)で空しか見えなかったし、小さいときから和室に置いてあった甲冑<かっちゅう>が怖かったので、お化けの部屋と呼んで、めったに行かなかったからです。

 

 家も変わったけれど、家族皆が変わりました。

 

 私は朝ここに下りてくると、直ぐに目がさめて活動的になりました。

 犬たちと遊んでいると時間の経つのも忘れてしまいます。

 学校に行くときは「K太とモモはいいなぁ」と毎朝言うのが日課です。

 ここでのんびり過ごせるなら、犬に生まれてもよかったかなぁと思っています。

 

 父はすっかり元気に変身し、自分で作った無農薬野菜をお客様に食べてもらっています。

 母はキッチンに居るのが楽しくてしょうがないといった感じです。お料理も「新作!」と言って、色々挑戦してくれるのですが、最近では「もう普通でいいから、普通で!!」と言われて、不満のようです。

 3階のお風呂とトイレは、誰にみせても「おしゃれ~」と言ってもらえます。入浴剤を持ってお風呂に入りに来たお友達もいました。

 

 寒いときは、PSヒーターが家中暖かで、今は大理石がヒヤッとして気持ちが良いです。

 弟も私も、学校から帰ると大理石の床に直行し、大の字になってクールダウンしています。

 ちょっと恥ずかしいのですが、見て!見て!と見せびらかしたいくらい、我が家が大好きです。

 Mちゃんがインターネットで(設計事務所を)見つけてくれたから…と皆に誉めてもらっています。 Wで快適な毎日です。

 久米さん、本当にありがとうございました。

 

久米から一言…

 

こんなに喜んでいただけて、設計者冥利につきます。

お嬢さんからもご感想をいただけるなんて、本当に嬉しいです。

これからも、みんなで家を大切に楽しんでくださいね。 有難うございました。

 

(Sさま邸は、リフォーム時に断熱も補強して、サッシも高断熱のとてもよいものを使っているので、室内環境は抜群。 夏は殆どクーラー要らず、だそうです。これからの家は環境負荷の少ないものが当たり前になってくるでしょう。)

 

- GekkanNZ 誌 2018年7月号より
  「建築探訪」連載中です。

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- 一般社団法人海外建設協会(OCAJI)

  会報誌 海外生活だより に寄稿させ

  ていただきました。

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