家づくり記録 Nさん

NO.1

      2006.05.01

 1.はじめに

 これから、「家作り日記」を書かせていただきます。土地探しの迷走からやっとここまできたのだ、と感慨深いものがあります。とはいえまだまだ家作りは始まったばかりで、この先山も谷もありそうですが、そんなドタバタも含めて、久米さんとの家作りを検討されている皆さんに少しでも役立つ体験談になればいいな、と思っています。つたない文章ですが、よろしくお願いします。

 

 2.きっかけ

  簡単に私たち家族の紹介をさせていただきます。滋賀県在住、夫(40代)、妻である私(ぎりぎり30代)、長女(中学生)、二女(小学生)、長男(赤ん坊)の5人家族です。夫婦共働きで、結婚してから、中国地方を振り出しに5、6回の引越しをしました。長女の小学校入学を機に、どこかにベースを作って落ち着かなければという思いが強まり、湖が望めて、人気の小学校区にある今の分譲マンションに、ほとんど即決といっていいぐらいで決めました。途中夫の単身赴任はあったものの、これまでで最長の7年間暮らして現在に至っています。

 宝くじが当たったわけでも、遺産を相続したわけでもありません。ともに実家は遠く、親の土地をあてにできません。ローンも残っているのに、なぜいまどき一番リスクの大きい、マンションからの住み替えを決意したのか。一言で言えば、自分たちだけの、我が家と呼べる家がほしかったから、でしょうか。

 マンション購入時も、家作りを考えなかったわけではありません。当時はこの地域に住み始めたばかりであまり土地勘がなく、子供たちは小さく手がかかり、ゆっくり物件を探す余裕がなくて、一番てっとり早い方法を選んだわけです。夫や私自身の転勤の可能性もあり、マンションの方が賃貸に出したり、処分したりするのも簡単、という計算もありました。

 ベランダから娘の通う小学校が見え、近くには24時間スーパー、デパートや映画館もあり、最寄り駅は徒歩圏内。5分も歩けば散歩やジョギングにぴったりの湖岸の公園に着きます。子供たちが小さいうちは便利さがありがたく、忙しい共働き生活がなんとか続けられたのもこのおかげでした。

 家作りは定年後の楽しみかな、と考えつつ、でも元気で気力も(まだかろうじて)ある今でなければ、家作りは楽しめないのではないか、新たなローンを組むとしたら少しでも若い方がいいだろうし、子供たちとの思い出も我が家でたくさん作りたい、と家作りを目指して進んでいくことを決めたのは、2003年ごろだったと思います。特にいつまでとは考えず、とりあえずは土地探し、あせらなければそのうちにいい土地に出会えるだろうと、今思うととてつもなく甘い考えで、土地探しの迷路に迷い込んで行ったのでした……。

 

久米から一言… 


数年前から問い合わせをいただいていたNさんの家の設計が、ようやくスタートとなりました。

まだ、基本設計が終わって、これから実施設計です。

工事のスタートが待ち遠しいです。 Nさん、今後ともよろしくお願いいたします。

 

- GekkanNZ 誌 2018年7月号より
  「建築探訪」連載中です。

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- 一般社団法人海外建設協会(OCAJI)

  会報誌 海外生活だより に寄稿させ

  ていただきました。

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